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福島大学

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福島大学農学群食農学類2019年4月開設

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学類紹介

教育の特色

実践性を重んじる教育

本学類の教育では、各科目の専門性を十分に高いレベルで確保すると同時に、その内容が農林業・食品産業・地域社会の具体的な課題と結びついている点について、学習の初期段階から伝えることにする。この点を考慮し、農場などでの実習(科目名は「農場基礎実習Ⅰ・Ⅱ」)を1年次の前期・後期に配置する。これは植物や動物や生産環境に直接触れる機会を早期に提供することで、実践的な農学への高い意欲の醸成と持続を図ることをねらいとしている。さらに、県内の農林業や食品産業の現場をフィールドとして、農学実践型教育(科目名は「食農実践演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」)を2年次後期と3年次配置する。課題に向き合う農学本来の教育理念を具現化するカリキュラムとなる。

学際性を重んじる教育

本学類には生産環境・農林業・食品産業・消費者の連鎖であるフードチェーンに対応するかたちで履修コースが設けられる。また、履修コース自体も多彩な専門分野から構成されており、具体的な課題に取り組むに際して、専門分野は相互に意識的かつ緊密に連携する必要がある。フードチェーンの連鎖総体の成果の向上には、異なる専門領域による高レベルのチームワークが決定的に重要だからである。この点を考慮して、1年次からの「農学リテラシー」の科目群には学際性を重視したオムニバス講義や初学者にも理解しやすい入門的・概論的な講義を配置している。また、前述の農学実践型教育では、1班につき15名程度の受講生と4名程度の担当教員はいずれも履修コース横断型で構成する。この点も学際的な理解力と発信力の涵養に配慮したことによる。なお、本学類の専任教員は原則として全員が農学実践型教育を分担する。

国際性を重んじる教育

農学の最新の科学的知見はグローバルに共有されている。履修コース別の専門科目では最新の知見を丁寧に解説するとともに、国際経験豊かな教員の講義や演習を中心に、農林業や食品産業の国や地域による特質を具体的に伝授する。加えて、グローバルな問題意識の涵養のためには、地域の個性的な食品や伝統的な慣習の背後にある国境を越えた普遍的な要素を学ぶことも大切である。専門分野を例示すれば、自然科学の領域では地域の名品を支える発酵・醸造学があり、社会科学の領域では各国に共通する共有資源管理のロジックを学ぶ農林資源経済論がある。さらに、本学類の教育研究は直接・間接に震災・原発事故からの復興の取組とつながっている。復興の歩みが国境を越えて語り継がれる挑戦であることも、地域の具体的な課題を素材とする教育研究を通じて、本学ならではの国際感覚として学生と教職員に共有されることになる。

貢献性を重んじる教育

震災・原発事故からの復興の歩みの中から、あるいは技術・経営の革新的要素の普及の中から、各地で農林業・食品産業・地域社会の新たな潮流が生まれている。復興の歩みのもとで、本学類の教育研究による息の長い貢献が自然科学・社会科学の両面から求められている。震災とりわけ放射能汚染の問題については、多くの科目が関連する知見を伝授することになるが、早期の段階で復興に向けた俯瞰的な講義も配置する(科目名は「震災農村復興論」)。さらに本学類には、産業と社会の新たな潮流の先導者もしくは後押し役としても多くの期待が寄せられている。この点をカリキュラム編成に反映したのが、すでに紹介した履修コース横断型の農学実践型教育であり、課題の特定・分析から解決策の提案に至る現場との緊密な交流のもとで、地域の産業や社会への貢献意識を高める学びの機会を提供する。本学類開設当初は、市町村・農林業関係団体・関連企業等との連携により、7か所程度のフィールドを対象とする。

カリキュラムイメージ

農学群食農学類カリキュラムマップ

農学群食農学類カリキュラムマップ:コース別

農学専門教育

農学実践型教育(食農実践演習Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)

県全域を教育のフィールドとして、自治体・農業関係機関や企業などと密接に連携しながら、地域の課題の解決をめざす追うプロジェクトを設置し,教員総出で運営します。
学生は地域に通い、課題の発見から解決策の提案までを経験し、専門知識を応用する実践力を身につけます。金曜3・4時限と、夏期集中型。

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