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福島大学農学群食農学類2019年4月開設

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岡野夕香里 准教授が日本植物病理学会学術奨励賞および論文賞を受賞!

岡野夕香里准教授が「令和4年度日本植物病理学会学術奨励賞および論文賞」を受賞しました。

農業生産学コースの岡野夕香里准教授が、「日本植物病理学会学術奨励賞および論文賞」を受賞しました。日本植物病理学会学術奨励賞は、植物病理学の進歩に寄与する優れた研究をなし、将来の発展を期待し得る40歳未満の研究者に対して授与されるものです。また、日本植物病理学会論文賞は、日本植物病理学会が発行する学会誌に掲載された学術論文の中で、植物病理学の進歩に寄与する優れた論文に対して授与されるもので、論文の著者である岡野准教授のほか7名が受賞しました。

【受賞概要1】
所 属:福島大学 食農学類
氏 名:岡野 夕香里 准教授
受賞名:令和4年度日本植物病理学会学術奨励賞
業績名:植物ウイルスに対する多重抵抗性付与に向けた研究

【業績の概要1】
植物ウイルスは農作物や園芸植物に感染し、収量減少や品質の低下を引き起こします。植物は、ウイルスに対する抵抗性機構として、RNAサイレンシングおよび優性抵抗性という、2種類のシステムを備えています。ウイルスは、植物側のRNAサイレンシングに対抗するため、RNAサイレンシングを抑制するタンパク質を持っています。岡野准教授は、このRNAサイレンシグ抑制タンパク質がどのようにしてRNAサイレンシングを抑制するのかということに着目し、その新規な抑制メカニズムを明らかにしました。また、優性抵抗性を利用し、ウイルス抵抗性のトマトの作出に成功しました。植物の抵抗性とウイルスとの相互作用に関する知見を集積し、強固なウイルス抵抗性をもつ作物を作出できる可能性を示したという点が高く評価され、今回の受賞に至りました。

【受賞概要2】
所 属:福島大学 食農学類
氏 名:岡野 夕香里 准教授
受賞名:令和4年度日本植物病理学会論文賞
業績名:Interfamily transfer of Arabidopsis lectin-mediated antiviral gene confers resistance to pepino mosaic virus in tomato.

【業績の概要2】
ウイルスに対する優性抵抗性は、植物が持つ抵抗性遺伝子の働きによって発揮されます。従来、古くから研究されている抵抗性遺伝子は、その遺伝子を持っている植物から、他の科の植物へ遺伝子組み換えによって移動させるとうまく抵抗性を発揮しないという欠点がありました。岡野准教授は、アブラナ科植物が持っていたウイルス抵抗性遺伝子であるレクチン遺伝子に注目し、それをナス科植物のトマトに導入することで、広い範囲のウイルスに対する強力な抵抗性を付与できることを示しました。従来の抵抗性遺伝子では達成できなかった画期的な成果が評価され、今回の受賞に至りました。

URL: https://www.ppsj.org/about-award.html

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