メニューを飛ばして本文へ

福島大学

Menu

福島大学農学群食農学類2019年4月開設

English

株式会社美十
西行 美貴

農学系を選んだ理由

 もともと生物学に興味があり、高校生くらいから将来農業に関わるお仕事に就きたいと思うようになりました。また、昔から祖母の畑仕事を手伝っていて、自然と農業が生活の一部でした。地元に農学系の大学もあったことからそこで農学を学ぶことにしました。(私は推薦で入学しました。推薦入試は高校3年間の頑張りを審査されます。毎日コツコツと学んでいくことは穀類(植物)栽培に似ている気がします。コツコツと頑張ることが好きな人は農学系に向いていると思いますよ。)

大学で学んだこと

試行錯誤して答えを導き出す力
 大学では多くの実習がありました。実験室だったり農場だったりと本当に多くのことに実際に手を動かしました。とにかく考えて考えて、得られたデータの意味を考察します。時に失敗した時もなぜ失敗したのかを考えます。ある講義で、「知らない(無知)は科学者にとって罪。でも、自分の限界まで知識と能力を高めても解らないのは仕方ない。だから、解らないと言えるまで自分を磨いてください」と習いました。それからは、色んなことをきちんと調べて、考えるようにしています。

人との繋がりの大切さ
 大学ではボランティアサークルに所属していました。主にキッズ達と地元を飛び出してキャンプに行ったり時には宿題を一緒にやったりしました。その中で、自分の大学以外のサークルの方々と一緒に企画を練ったり、実際現場で子供達をお世話したりしました。自分の大学(枠)にとらわれず沢山の方々と関わることで新しい考え方が生まれることが多くなり、人との繋がりの大切さを学びました。4回生の時には、化学系の研究室を選びました。そこで「Py-Tag試薬を用いたタンパク質群の高精度同時解析」を卒論テーマとして研究しました。毎日、とにかくサンプル処理、測定、解析の連続でした。研究内容はInternational Journal of Mass Spectrometryというオランダの科学雑誌に掲載されています。よければ読んでください。研究の息抜きに研究室をカフェに改造してかわいい空間にしました。それを一緒に楽しんでくれた指導教官には感謝しています。

就職先を決めた理由

 もともと食べることが好きで食べ歩き、カフェ巡りなどしていました。大学3回生の時に、京都のお菓子メーカーを見学しました。そこが「おたべ」の会社、「美十」(現職場)です。そこで会社説明とおたべ作りを体験しました。おたべに使用されているお米や小豆は契約農家さんが作った者だと聞き、興味をもちました。(入社後に北海道の契約小豆農家さんを見学しました。大学の栽培実習を思い出して懐かしくなりました。)また、会社全体の雰囲気がすごく自分に心地よく感じ「ここで働きたい」と思いました。採用試験は、5次試験まであり、倍率は50倍でした。最後の面接まで上手くいったという手応えはありませんでした。でも、「自分の思いを上手く話すのではなく、一生懸命伝える」という気持ちは持ち続けました。自分のしたい仕事をさせてもらって本当に嬉しい楽しい毎日を過ごせています。今は京都駅の店舗で販売業務をしています。日々の業務は接客・販売・シフト管理や店舗運営です。年間5000万人を超える観光客の方々が訪れる京都の玄関口で働けることはとてもやりがいがあるお仕事です。

高校生へ

 将来は何になりたいのか4年間かけてゆっくりでいいので考えてください。自分の好きなことを仕事にできるのはすごく楽しいです。私は大学1年のときにまさか自分が食品メーカーの販売業務に携わりたいと考えるなんて思っていませんでした。農学部で習ったことは今の仕事にもしっかり生きています。福島大学・食農学類のみなさんと将来一緒にお仕事できることを楽しみにしています。今は一生懸命学んで、仲間との出会いを大切にして大学生活を楽しんでください。

ページトップ