メニューを飛ばして本文へ

福島大学

Menu

福島大学農学群食農学類2019年4月開設

English

授業科目の概要

学類共通専門基礎科目

農学リテラシー

授業科目の名称講義等の内容備考
世界の食料と農業  世界の食料・農業の事情を、先進諸国と途上国に区切り、広く概観し、グローバルな視野で食料・農業の問題を考える能力を養う。酪農をはじめとする世界の畜産、農耕文化の変遷、病害抵抗性、食線製造と排水処理対策などの動向を概観する。ついで先進諸国における畜産物加工品、園芸の多面的利用、農薬の使用状況、土壌生態系などの諸課題について学ぶ。そして途上国における農業経営、環境保護、リモートセンシング技術の応用、果実消費などについて学修する。
(オムニバス方式/全15回)
 (Ⅰ 世界の食料・農業事情と環境問題/5回)
  (17 生源寺眞一/1回)  1.食料と農業:先進国と途上国
  (1 松田 幹/1回)     2.世界の酪農と乳製品:起源
  (7 新田洋司/1回)     3.地球環境と世界の農耕文化
  (26 岡野夕香里/1回)  4.世界で猛威を振るう植物病とその対策
  (13 原田茂樹/1回)    5.食品製造に起因する排水の土壌処理の海外の状況
 (Ⅱ 先進国の食料・農業事情/4回)
  (5 西村順子/1回)     6.欧米の畜産加工食品とその市場
  (11 金子信博/1回)    7.ヨーロッパにおける土壌生態系研究と保全政策
  (31 石井秀樹/1回)    8.アメリカにおけるコミュニティディベロップメントとしての園芸活動
                               9.OECD加盟国の農薬登録基準と生態毒性評価
 (Ⅲ 途上国の食料・農業事情/6回) 
  (15 河野恵伸/1回)   10.東南アジア、欧州の果物消費
  (23 渡邊芳倫/1回)   11.サブサハラアフリカにおける持続的な農地利用
  (10 石川尚人/1回)   12.内蒙古・モンゴル草原の退化の現状・原因・修復法
  (32 申 文浩/1回)    13.開発途上国の水管理システム
  (33 牧 雅康/1回)    14.タイ東北部の塩類集積地域における農業の改善のためにリモートセンシングが出来ること
  (14 荒井 聡/1回)   15.中国の農地制度と農業経営
2020年度以降
開講予定
森林科学  森林は自然環境の重要な構成要素としてさまざまな生態系サービスを提供するとともに、木材や林産物を供給する資源としても重要である。森林の特性と人との関係、および森林資源の利用について、環境科学の観点からは地球環境問題、とくに二酸化炭素の増加と森林による吸収や大気・水質の浄化、生態学の観点からは生物多様性の保全、そして樹木生理学の観点からは永年性の植物としての特性について学ぶ。これらを通して、森林の持続可能な利用の基本を理解する。 2020年度以降
開講予定
農業工学   本講義では、工学的手法による農業の生産技術・生産環境の改良の研究や、機械化による農業経営など、生産環境学コースの農業工学分野の基礎知識を学ぶ。
(オムニバス方式/全15回)
 (13 原田茂樹/3回)
   第1回:ガイダンス、農業土木学の歴史 
     第2回:国土利用と農業土木 
     第3回:世界・日本の水土環境
 
   第4回:農地の多面的機能の評価と景観計画
    第5回:農村地域の水辺に生息する動植物と生態系保全 
     第6回:水田の圃場整備と農道整備
 (33 牧 雅康/3回)
   第7回:地域・地球規模の環境モニタリング
   第8回:国土防災とリモートセンシング
   第9回:リモートセンシング技術の農業への応用
 (34 窪田陽介/3回)
   第10回:農業ICTと営農支援システム 
     第11回:農業のロボット化技術
   第12回:ICTを活用したスマート農業
 (32 申 文浩/3回)
   第13回:農業水利施設の管理、土地改良区
    第14回:災害復旧、防災・減災と農業工学の役割
     第15回:まとめ
2020年度以降
開講予定
畜産学概論  わが国では歴史の浅い畜産であるが、世界的には宗教・生活環境・文化・歴史と深い拘わりがある主要産業であり、これを扱う畜産学は、家畜育種学、家畜繁殖学、家畜栄養学、家畜飼料学、家畜管理学、家畜衛生学、乳利用学、肉利用学などの広い専門分野から構成されている。この授業では、それぞれの専門分野の基礎的な考え方や知識の学習を通じて、グローバルな農業や文化における家畜の生産の役割に関して理解し考える力を養成する。 2020年度以降
開講予定

コース専門科目

食品科学コース

授業科目の名称講義等の内容備考
生物化学  本授業では、農学系および食品科学系のコースの学生が、作物や家畜による食料生産から生産物の加工保蔵、さらに食品として摂取された後のヒト体内での代謝に至るまでの一連の過程における様々な生命現象を化学として理解することを目指す。これらの生命現象の根幹を担う生物化学反応の機構と基本原理を学ぶ。第一部の物質生化学の項目では、生体組織を構成し生化学反応を担う生体分子(水、アミノ酸、タンパク質、糖質、脂質、核酸)の化学構造と生化学的機能を中心に説明し、第二部の機能生化学の項目では、生化学反応を触媒する酵素の機能と酵素反応速度論、生体膜と物質輸送、およびホルモンなどの情報分子と情報伝達について解説する。第三部の代謝生化学の項目では、生体エネルギー論と代謝(糖、アミノ酸、脂質の生合成と分解)、およびヌクレオチドの代謝(DNA複製とRNAへの転写)とタンパク質生合成(RNAの翻訳)について解説する。 2020年度以降
開講予定
有機化学概論  有機化学とは、分子の構造と機能の密接な関係から成り立つ極めて体系的な学問である。この講義では、アルカンやアルケン、アルキン、芳香族、酸素・イオウ・ハロゲン含有化合物、アミン、アルデヒドとケトン、カルボン酸とその誘導体における構造的特徴や命名法、物理的性質、化学反応性などを概説する。これによって、有機化学を理解するための体系的な枠組みを提供する。さらに本講義では、生化学などを理解する上での基礎を身に着けさせる。 2020年度以降
開講予定
分析化学概論  分析化学は、対象物の質や量を適切に評価するための数値の取り扱いから反応の理解まで、食品科学はもとより自然科学領域全体にわたる化学分析の基礎を与える学問である。本講義では、まず、化学分析における数値の取り扱い方、誤差論について解説し、続けて水溶液の酸塩基平衡と緩衝作用、熱力学などの分析化学の基本事項を説明する。さらに、近年進歩が著しい機器分析手法についてもその導入を解説することで、将来各人が専門的な研究を実施していくために、必要な知識の習得につなげる。 2020年度以降
開講予定
食品衛生管理学  本講義では、日本国内の食品衛生法および関連法令をはじめ、外国から輸入される食品における法規について概説する。また食品、添加物等については、その基準規格ならびに添加物の分析法概論、添加物鑑定法について講義する。施設における衛生管理では、HACCP、ISO9001、22000、FSSC22000について説明する。さらに食品安全学で習得した基礎知識をもとに、食品摂取によって生じる健康障害とその予防対策について講義を行い、食品衛生管理に対してより実践的な知識を深める。 2021年度以降
開講予定

農業生産学コース

授業科目の名称講義等の内容備考
農地再生論  農家の高齢化と後継者不足により全国的に耕作放棄地が拡大している一方、法人等を立ち上げ農地を集積、再利用する動きも活発化している。加えて福島県では東日本大震災において放射能による農地の汚染や津波による塩害が農業に深刻な影響を及ぼしている。耕作放棄、放射能汚染、塩類集積、重金属汚染、有機化合物汚染等の生じた土地について、農地として再利用する際の問題点について概説し、農地として再生する方法論を解説する。特に放射能汚染については福島県の現状も踏まえ、かつ除染後の適切な圃場管理も含めて土地利用や土壌特性ごとに詳細に論じる。 2021年度以降
開講予定
病害虫管理学  主要な農作物病害虫の特徴、発生要因およびその対策について、基本を学んだ上で、近年、農業生産現場で広まりつつある総合的病害虫管理(IPM)について、その概念および個別手法について広く理解し、効果的かつ環境負荷をできるだけ低減した病害虫管理システムを構築するための考え方を身につける。
(オムニバス方式/全15回)
 (8 篠田徹郎/7回)
  1.応用昆虫学分野:①主要害虫の特徴と被害、②害虫の発生要因
   と基本的対策、③総合的害虫管理、④生物的防除、⑤殺虫剤防
   除と薬剤抵抗性、⑥物理的耕種的害虫防除、⑦次世代の害虫防
   除技術
 (26 岡野夕香里/7回)
  2.植物病理学分野:⑧世界各地で発生する主要病害の特徴と被
   害、⑨病害の発生要因と基本的対策、⑩総合的病害管理、⑪殺
   菌剤防除と薬剤耐性菌、⑫物理的耕種的病害防除、⑬拮抗微生
   物等による病害防除、⑭次世代の病害防除技術
 (8 篠田徹郎、26 岡野夕香里/1回)(共同)
  3.⑮総括評価
2021年度以降
開講予定

生産環境学コース

授業科目の名称講義等の内容備考
測量学  測量は人と土地とのコミュニケーションであり、測量により地球表面の各種状況を計測することは、人間の生活環境の回線に寄与する。本講義では、工学的基礎と農村計画学・生態学的知識に立脚した地域計画手法や環境評価手法に関する知識・技術とともに、農業生産基盤の整備や地域環境の保全修復に資するための知識・技術を習得する。
(オムニバス方式/全15回)
 (29 望月翔太/7回)
   距離測量の種類、距離測量の器材と測定手順、角の種類と単位、
   角測量の器材と測定手順、三角測量、トラバース測量
 (33 牧 雅康/7回)
    測量とは(歴史、原理、法規)、水準測量の目的、
   水準測量の器材と測定手順、写真測量、測量学の発展
 (33牧 雅康、29望月翔太/1回) (共同)
   まとめ
2020年度以降
開講予定
樹木学  森林科学は樹木を生産・利用する実学でもあり、我が国をはじめ世界に生育する主要な樹木について学び、森林科学の専門科目に対する幅広い基礎的知識を修得する。また、植物標本を作製する技術を習得するなど、フィールドワークの基本的なマナーを体得し、初めて出会った樹木でも、図鑑等で自ら検索できるようにする。さらに、樹木の緑化での利活用や光合成、繁殖などといった特性、生態系修復や変動環境への応答等についても理解することを目標とする。 2020年度以降
開講予定
農業情報論  圃場管理に用いる各種情報を管理するための技術として、地理情報システム(GIS: Geographic Information System)の利用が有用である。本講義では、世界の先端農業で利用されているGISの現状を踏まえて、GISの基礎知識と空間情報解析手法について理解することを目標とする。さらに、農業ICTを理解する上で重要な情報通信技術についても基礎知識を身につける。 2020年度以降
開講予定
農業機械学  食料として生産される作物は穀物,野菜,果実に大別できる。この3種類の作物に家畜の餌となる飼料作物を加え,それらの生産体系を理解し,生産現場において使用される農業機械について学ぶことを目的とする。具体的には上述の各作物を取り上げ,作物生産の準備段階から播種・移植,管理を経て収穫に至るまでの各ステージの説明と,生産現場で用いられるトラクタや田植機,収穫機,防除機など主要な農業機械の機構,構造,動作について講述する。また,農業機械に装備されている自動制御装置,作物固有の作業方法,画像解析や分光分析など先端技術応用の実例を示し,作物生産システムの理解を促す。 2020年度以降
開講予定
土質力学  土壌と我々の関わりについて、土壌が食農環境、生活環境、防災環境、土木建設環境を形成するものという視点から具体例をもって説明する。その上で、「土壌の基本的性質」と「土壌に働く力」の2つを軸として数学的・物理学的に理解する力を養う。土壌の基本的性質についてはその調査法を含み説明する。土壌に働く力については特に数式を扱う機会が多くなることから、エクセルなどで具体的数値を用いて実際に手を動かし計算するステップを設ける。また、身近な例として、除染活動の一環として発生した含水率の高い土壌の圧密(フレコンパック内のため池底泥の圧密)現象、震災時に各地で顕在化した液状化や沈下の現象、さらには盛り土と高台移転などの具体的施策などを取り上げ、土質力学についての理解を深める。そのほか、地下土壌の活用など、今日的トピックの紹介も試みる。 2021年度以降
開講予定
野生動物管理学  近年、野生動物の個体数増加や分布拡大によって、農林水産業被害は230億円を計上している。野生動物による被害は、喫緊の課題にもかかわらず、中山間地域の過疎高齢化、狩猟者の減少など、地方の衰退などの社会的な影響もあり、未だ解決されていない。適切な野生動物管理に関して、野生動物の基礎生態と調査の方法、農林業に対する被害の現状や被害対策、鳥獣管理と農村振興の考え方について解説する。 2021年度以降
開講予定

農業経営学コース

授業科目の名称講義等の内容備考
アグリビジネス論  農業及び食品に関連する産業として、種苗、農業資材、農業機械、農業関連団体、流通、加工、小売等の国内外の業界について、グローバルな視点での基礎的な理解を得るとともに、農業者による6次産業化や関連産業との農商工連携、教育機関や研究機関との産学連携の理論と実例、政策的支援と各種支援団体について学ぶ。
(オムニバス方式/全15回)
 (15 河野恵伸/7回)
  第1回:アグリビジネスの概念、
    第2回:統計でみる日本と世界のアグリビジネス
  第3回:種苗産業、第4回:肥料産業、農薬産業、
    第5回:農業資材産業、農業機械工業
  第8回:食品製造業、第14回:政策的支援、各種支援団体
 (35 原田英美/7回)
  第6回:農業関連団体、第7回:食品流通業、輸送業、
    第9回:食品小売業、
  第10回:6次産業化の概念、第11回:6次産業化の事例
  第12回:農商工連携、産学連携、産業クラスターの概念、
    第13回:各種連携の事例
 (35 原田英美、15 河野恵伸/1回)
  第15回:6次産業化事業体の起業
2021年度以降
開講予定

卒業研究科目

授業科目の名称講義等の内容備考
卒業研究基礎演習  卒業論文作成に必要な基本技術を身に着ける。また、関連する科学論文などを輪読し、科学技術に関する理解を深め、科学英語の知識を深める。もってグローバルに物事を考える意欲・能力を高め、かつ研究が実施される社会的背景への洞察力を涵養することで、地域課題への関心を深める。さらに先達の研究を継承し、それを創造的に発展させる機会とする。集団で実施する科学研究の実施の留意点、コミュニケーションの方法についても学び、習得する。 2021年度以降
開講予定
卒業研究演習Ⅰ  教員の指導により卒業論文のテーマを設定し、研究目的・方法などについて決定する。テーマの設定にあたっては、既存の学術論文の成果を十分にふまえたものとする。関連する科学論文を輪読し、創造的に理解を深める。研究目的・方法については集団的に討論して具体化を図る。この過程をえて実験または調査を計画し、実施により得られた成果を整理し発表する。ここでの成果を卒業研究演習Ⅱへと継承する。 2022年度以降
開講予定
卒業研究演習Ⅱ  卒業研究演習Ⅰを引き継ぎ、教員の指導により決定した卒業論文のテーマ、研究目的・方法などに基づき、実験または調査を実施し、得られた成果を整理し発表する。関連する科学論文を輪読し、創造的に理解を深める。得られたデータを学術的に位置づけ、科学的知見を明確化する。研究成果をまとめ発表する。発表によりえられた知見・助言を卒業論文のまとめに反映させる。 2022年度以降
開講予定
卒業論文  教員の指導により論文のテーマを設定し、研究の目的・方法を明確化したうえで、実験または調査を実施する。論文の作成にあたっては、実践性、貢献性、国際性、学際性を考慮したものとする。得られた成果と関連する科学論文の整理により、研究内容を学術的に位置づける。その成果の科学的知見を明確化したうえで論文として取りまとめ、卒業論文発表会で発表する。この過程を通じて、創造的に研究を遂行する能力を身に着けるとともに、プレゼンテーション能力を高める。 2022年度以降
開講予定

ページトップ