吉永准教授らの研究グループは、食事由来のシス型およびトランス型エポキシ脂肪酸の体内動態についてマウスを用いた解析を行い、その代謝経路と組織内での蓄積の実態を初めて明らかにしました。本研究は、アメリカ化学会(ACS)の Journal of Agricultural and Food Chemistry に掲載されています。
A. Yoshinaga-Kiriake, X. Huang, S. Tanaka, N. Gotoh, and K. Yoshinaga.
Catabolism and accumulation of dietary cis- and trans-epoxy octadecanoic acids in mice. J. Agric. Food Chem. 73, 21592-21597 (2025).
本研究では、安定同位体標識を用いたトレーサー実験と高感度GC-MS解析を組み合わせることで、摂取されたエポキシ脂肪酸がどのように代謝され、どの組織に優先的に分布・蓄積するのかを精緻に検討しました。その結果、エポキシ脂肪酸は、通常の脂肪酸と比べ代謝されやすく、体内に蓄積しないことが確認されました。これにより、食事性エポキシ脂肪酸の栄養学的意義や健康影響に関する新たな知見が得られ、食品科学や脂質栄養学分野に貢献する成果となりました。